自走回送ドライバーの契約の種類と仕事先について

車両をみずから運転することで運ぶ「自走回送ドライバー」ですが、その雇用のされ方にはいくつもの種類があり、またその仕事を出す側もさまざまなところがあります。

そこでここでは自走回送ドライバーの契約の種類と仕事先について紹介していきたいと思います。

 

1、回送の仕事に関する契約の種類

自走回送の仕事自体にもレンタカーの回収や整備工場への移動、建機などの輸送などさまざまなものがありますが、その契約形態にも色々な種類があります。

また、その契約形態と同時に「地域」「時期」「車の大きさ」「距離」などによっても報酬は大きく変わりますので、まずはそれらを確認しておきましょう。

 

1-1、正社員雇用

回送の仕事が単発でしか発生しない企業や事業所であればフリーのドライバーやアルバイトを雇うことが多いのですが、レンタカー会社、リース会社などで頻繁に回送の仕事が発生する場合は正社員として自走回送ドライバーを雇用する場合があります。

また、回送専門業者でも正社員雇用していることがあります。

この場合はどういった車両を運ぶことが多いのかによって給料体系も大きく変わってきます。

普通車を運ぶことが多い会社であれば月収は20~25万円ほど。

大型車、大型特殊車両、建機など特別な運転免許や資格が必要な車両を運転することが多い場合は月収は30~50万円ほどとなっています。

大都市の方が平均的に給料が高くなる傾向があります。

 

1-2、契約社員雇用

正社員雇用を前提とした契約社員雇用というパターンと、観光地での観光シーズンのみといった期間限定のパターンがあります。

給料形態は正社員とほぼ同様になっていることが多く、勤務地は前者のパターンであれば大都市が、後者のパターンであれば観光地や行楽地が多くなっています。

また、大型車両などの場合は特に時期は関係なく一年を通して仕事があります。

 

1-3、フリーの請負

どこかの会社に雇用されるのではなく、フリーで仕事を請け負うという形態もあります。

この場合は得た報酬はすべて自分のものになるというメリットはありますが、あくまでも雇用されている立場ではなく、個人事業主としてその回送業務を請け負うという形になります。

自分がやりたい仕事を選べる、報酬がそのまま自分の収入になるというメリットがあるのですが、

・回送中の事故に関する責任を負わなければいけない

・仕事がうまく見つからないときは無収入になる

・契約時に価格の交渉などを自分でしなければならない

というデメリットもあります。

そのため、ある程度仕事に慣れている自走回送ドライバーや実績・信頼があって安定して仕事を得ることができるようなドライバーが行うことが多くなっています。

また、「大型車専門」「長距離専門」「建機専門」「高級車専門」のように得意分野に特化して仕事を行っているフリーの自走回送ドライバーもいます。

この場合は決まった業者、仕事先からの仕事を受けることが多くなっています。

 

1-4、アルバイト

こちらはレンタカー会社、リース会社、回送専門業者などが一時的にアルバイトとして雇うというものです。

仕事が多い時期だけ雇いたい、単発の仕事だけ頼みたいという場合によく使われています。

アルバイトの中にも「時給制」「日給制」「1件あたり」など報酬の支払われ方に違いがあります。

地域や時間帯、時期によっても違いはありますが、大都市ほど高く報酬は設定されることが多く、時給は一般の都市で900~1000円ほど、大都市で1000~1200円ほどです。

日給は8000~10000円ほどのものが多くなっています。

ある程度距離があるレンタカーの回収などの場合は1件当たりの報酬となることがあります。

この場合は「交通費」が含まれるのか含まれないのかを先に確認しておきましょう。

発注先によってはレンタカーの回収先までの交通費が含まれる報酬を提示していることがあります。

 

2、仕事先の種類

一般的にはレンタカー会社やリース会社からの仕事が多いのですが、近年はネットオークションなどの活発化に伴って個人間での車両の取引も増えてきています。

こういったところからも自走回送ドライバーの仕事の発注先が出てきているのです。

ここではそういった仕事の発注元について紹介していきます。

 

2-1、発注元が法人の場合

・レンタカー会社

以前はレンタカーと言えば事業所で借り受けて、使用し終わったらその事業所に返しにいくというのが普通でした。

しかし最近レンタカー会社で増えているのが「乗り捨て」というものです。

これは事業所でレンタカーを借りて、使用した後そのまま好きな場所で乗り捨てるというものです。

これは利用する側からすると非常に便利なシステムなのですが、当然だれかがその車を回収しに行かなくてはいけません。

そこで自走回送ドライバーに仕事を依頼するということになります。

 

また、観光地などでは、その地域の観光スポットをレンタカーで自由に回って、必要なくなったら乗り捨てるというプランも人気です。

そのため大都市だけでなく、観光地や行楽地のレンタカー会社からは安定して仕事が出されています。

 

・リース会社

こちらも最近増えているリース車両の輸送および回収です。

近年、会社などでは営業車などをリース契約することが多くなっています。

そういった車両の貸し出し時に目的地まで運ぶという場合や、リース期間が終わって引き上げる際などに自走回送ドライバーの仕事となります。

これらの貸し出し時やリースアップ時以外にも出張や送迎のために指定された場所まで回送するということもあります。

 

・回送専門業者

レンタカー会社、リース会社、個人などから発生する回送業務の仕事を専門に行っている業者です。

色々なところから出る回送業務の仕事をとりまとめて、必要に応じてドライバーを募集しています。

回送専門業者の中には、さまざまな種類の車両に対応している会社、長距離に対応している会社、大型車両や特殊車両・建機などを専門に扱っている会社などがあります。

自分が持っている免許や資格、行いたい仕事の量や頻度、求めている報酬などから仕事を選ぶこととなります。

また、ある程度決まった回送専門業者に固定して仕事を請け負っているドライバーもいます。

 

2-2、発注元が個人の場合

安定して仕事が出るのは法人の場合が多いのですが、中には個人から依頼があることがあります。

 

・個人間売買やオークションサイトなどの場合

近年、オークションなどを使って個人が個人に車両を売るということが増えています。

オークションサイトなどに出品していて落札されるということもあります。

この場合は販売者も購入者も個人ですので、車を移動させるには自分で運転して移動するか自走回送ドライバーに依頼するということになります。

個人が回送業務募集サイトに仕事の依頼を載せるという場合もありますし、オークションサイトの人間が仲立ちをして依頼を掲載するということもあります。

仕事を受けた自走回送ドライバーは販売者の元から購入者のところまで車を運ぶことになります。

 

・引っ越し時の車の移動

こちらは引っ越しを行った際の所有している車の移動についての仕事です。

所有者が自分で運転して運ぶという場合は問題ありませんが、そうでない場合は「引っ越し業者」か「回送業者」に依頼することになります。

それ以外に自分で回送業務募集サイトに掲載してドライバーを探すという方法があります。

この場合、仕事を受けたドライバーは車の所有者と契約をすることになります。

引っ越し業者か回送業者を通して仕事を受ける場合は個人ではなく法人から仕事を受けることとなります。

 

まとめ

自走回送ドライバーにはいくつかの雇用形態があり、それぞれに契約の仕方が違っています。

また、仕事を依頼してくるのは法人が中心ではあるものの、最近では個人から仕事が出されることもあります。

自走回送ドライバーの仕事を行う際には、どういった仕事の形態が自分に合っているかを考えて選んでいくと良いでしょう。